文: ボストン留学サポート・小松志行
先日、ある英語の教育者の方とお話する機会があった。彼女曰く、日本人のTOEFLの平均スコアはアジア諸国の中で下から2番目らしい。(ちなみに最下位は北朝鮮)
私は、この結果から『日本人の英語力は駄目だ。』と結論づける必要はまったくないと確信する。なぜなら、私自身も、日本の教育下では、ペーパーベースの、TOEFL320点(英検4級程)しかなく留学し、アメリカでは、、大学の学部代表にまで選出頂けたからだ。4年生の時は、ライティングに問題のあるアメリカ人の後輩達に英作文のエッセイの指導まで教授から任された事を考えると、テストの点が悪いから英語ができないと結論づける意味は全くない。
それより、なぜ日本人が英語ができない状況にあるのかを認識し、真剣にどうあるべきかを考え実行していくのが必要だろう。よくある日本人の英語上達の挫折パターンは次のようなものでないか?
1.英語を身に付ければ、将来、就職に有利かも。
↓
2.試験の問題集をやる。
↓
3.試験を何回も受けるが結果がでない。
↓
4.気力が続かず挫折。
私は、①の『就職に有利かもしれない』というのは、内から感じるものではなく、外部からの理由付けではないかと思う。この人が、仮に英語が就職に有利でないと感じたら英語の勉強を続けるだろうか?答えはノーだ。
私の場合は、どうだったかというと、留学中、人種による不当な差別を受けたと感じた。どうしてもそれが納得いかないと思い、人種差別、性差別など色々な社会問題について、自然と疑問が湧いてきた。それを解決する為に、自ら色々な人達と接し、打ち解けていくうちにコミュニケーションの方法を身に付けていった。
結果がでないから挫折するというのは、英語に限った事ではない。どうしても好きな人だったら、断られても、またアプローチを変えてアタックしますよね!
英語の上達も同様で、心の内から「私は~したい!」と思う理由を持った人は実に強いです。その理由の為に人はチェンジします!それを決める事がスタートだと私は信じます。皆さんならどう思われますか?
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