文: ボストン留学サポート・小松志行
世界中、今、トヨタ車のリコール問題で騒がれていますが、なんだかんだ言っても日本車の品質は世界最高です。私は会社員時代、アメリカ人の同僚とミネソタ州に出張で行ってホテルまでレンタカーを借りて移動しました。GMのサターンだったと思います。停止の度にシートベルトがきつくしまっていき、緩む事がありません。締め付けられ窒息死するかと思い、シートベルトをはずし運転しました。アメリカ人の同僚曰く、「This is a fucking American car, Shiko!(シコー、これがアメ車ってもんだよ)」でした。数年後、残念な事に、GMは破産しましたが。。。
今日は、日本人の英語に対するメンタリティーについてお話しようと思います。日本人は、車や電化製品に代表されるように、品質の高いものを追求しようと考えます。物作りにおいては大変素晴らしい事です。
しかし、英語のコミュニケーションにおいては、必ずしも、それは当てはまりません。日本人同士で英語の試験のスコアを競い合うのでしたら、日本流の英語対策だけで問題ないでしょう。しかし、世界には、色んな価値観を持った人達がいて、その人達が英語を表現する際に何が重要であるかを知っておく事は、今後、重要になると私は思います。
ビックリされる方もいるかもしれませんが、アメリカ人の多くは、日常会話の中で文法的に誤った表現を使ったり、簡単な単語でもスペルミスがあったりと、日本人の私がみても、これじゃ、TOEICとか英検をやらせたら、日本人のほうが高得点とれるんじゃないかと思う時があります。
しかし、彼らは、そのようなMistake(誤り)に重きを置いているのでしょうか?答えはNOです。彼らは、それより自分の意見や意思を相手に伝える事に一番重きを置き、本筋が伝わればいいと考えます。これは、英語のレベルが高いとか低いの話しではなく、英語のレベルが低いラテン・アメリカの人達が英語で私達とコミュニケーションする時もそういう傾向があると思います。
私が、英検4級レベルで留学した当初も、殆ど英単語も解りませんでしたが、恥ずかしいとか言ってられる身分ではなかったので、ポンコツのアメ車のような私でしたが、色んな所にぶつかりチャレンジしていたら、英語も上達しました!
一般的に、日本人は、英会話で間違えると恥ずかしいし、間違えて迷惑を相手に掛けるからできるようになるまで話さないと考える人が多いのではないでしょうか?文法、読解、リスニングと各パーツの質を追求する所は日本人の英語に対する考えは、日本人が高品質の車を作るのに似ています。しかし、アメリカでは、事実、日本ではまず車検を通らないようなポンコツ車がアメリカのハイウィ-には沢山走って、機能を果たしています。
日本人だから、日本のやり方にこだわってきた人は多くいましたし、今もいるでしょう。しかし、グーグル、スカイプなどITで世界が結ばれた今、もっと、世界と繋がれるチャンスです。相手の文化の価値観を理解するとアメリカ人、中国人、日本人みたいな国籍もなくHuman is Humanって世界に繋がれると思います。留学経験は、そのような価値観を多く学べる可能性に満ちたものであると思い、私は留学をアドバイスする仕事をしています!
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