ボストン市とハーバード大学やマサチューセッツ工科大学があるケンブリッジ市の人口は、合わせても70万人程です。東京や大阪などの大都市圏と比較すると、かなり小さな規模だと言えますが、「学問」という観点にフォーカスするとボストンは世界のどの街にも負けません。例えば、ノーベル賞受賞者の数を日本の国全体と比較しても下記の様な結果になります。
●ノーベル賞受賞者数の比較(2014年時点)
ボストン&ケンブリッジ(人口約70万人) ➡130名以上
日本(人口約1億2000万人) ➡22名
自由と伝統的な雰囲気のハーバード大学
理系の空気が漂うマサチューセッツ工科大学
ボストンの周辺には100校を超える教育機関が点在しており、街には、若い学生達が真剣に学ぶ空気が流れています。60万人の人口の20万人が学生だとも言われているので、街を歩いていれば、至る所に学生達が生活していて、街全体が大きな学生寮といった感じです。
●語学留学でも真剣な学生が多いボストン
以前、ロサンゼルスやニューヨークにも分校がある、いくつかの語学学校のディレクターにボストンで学ぶ留学生の特徴を聞いてみた結果、皆「目的を持って、真剣に学ぶ学生が多い」と言っていました。その、一つの要因としては、アメリカ人の学生達から「学び」に対するプラスの影響を受けているのだと思います。アメリカの大学生は、自分の興味のある学部を自由に選択できる一方、卒業の基準が高いと言われます。その結果、自ら真剣に学ぶ習慣があります。色々な国からボストンに来る留学生達も、彼らのプラスの影響を受けていると思われます。
世界中からボストンに集まる留学生達
ボストンで真剣に学ぶというのは、必ずしもクラスルームで机に向かって学ぶ事ばかりではありません。仲間達と、ボストンの街を回ったりする中で、お互いの想いをぶつけ合ったりしながら、友情を深めたりしていくことでもあります。
授業後のアクティビティで街を散策する事も
●本物のアートから学ぶ
あと、ボストンには、ボストン美術館、ガードナー美術館、ハーバード大学美術館など、世界でも一流のアートを鑑賞することができます。語学学校のIDを提示すると学割価格で入場できたり、ボストン美術館は、無料で入場できる曜日も設定されています。色々な国の留学生と交わると同時に、彼らの文化や歴史をアートを通じて知る事ができるのも魅力です。例えば、かつてのシルクロードを通じて、ヨーロッパもアジアも繋がっていたのだという事も、アートを通じて立体的に理解できることでしょう。
アメリカ3大美術館の1つ「ボストン美術館」
ゴッホなどの印象派の絵画の数々
何千年も前のエジプトのミイラ
ローマ・ギリシャ時代の石造彫刻
日本の屏風
アジアの仏像