ボストン(アメリカ)の地下鉄情報を紹介!地下鉄の乗り方、5路線の主要駅、治安や安全性など


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【目 次】

1.アメリカ・ボストンの地下鉄の歴史  

2.アメリカ・ボストン地下鉄路線図
 2.1 地下鉄グリーンライン
 2.2 地下鉄レッドライン
 2.3 地下鉄オレンジライン
 2.4 地下鉄ブルーライン
 2.5 地下鉄シルバーライン

3.地下鉄チケットの購入方法&乗り方
 3.1 入口を確認して入る
 3.2 定期券のチャーリーを購入
 3.3 改札口から入る
 3.4 目的地を確認して地下鉄に乗る

4.ボストンの地下鉄料金

5.ボストンの地下鉄の治安

6.時刻表/始発&終電について

7.その他の便利な乗り物
 7.1 路線バス
 7.2 コミューターレイル
 7.3 レンタル自転車

8.ボストンの空港からダウンタウン地区へのアクセス

9.まとめ   

1.アメリカ・ボストンの地下鉄の歴史

アメリカ・ボストンの地下鉄パークストリート駅の出口の風景

ボストンの地下鉄は、市民の間で「T(ティー)」の愛称で親しまれています。その歴史は、1897年まで遡り120年以上の歴史を持ちます。もちろん、アメリカ全土で最古の地下鉄となります。
今日では、ボストンの地下鉄駅のハブとなったパークストリートの変化を写真を交えてご覧ください。

・19世紀の地下鉄パークストリート駅周辺

この当時は、ボストンの人達は、馬車で生活していました。まだ、地下鉄の駅は存在しません。下記の写真の馬車が通る道に、今日では地下鉄グリーンラインの電車が走っています。
19世紀の地下鉄パークストリート駅の白黒風景(アメリカ合衆国、ボストン市)赤い下矢印

・20世紀初頭の地下鉄パークストリート駅周辺

この頃には、現在と同じデザインの地下鉄の駅ができています。歩くボストンの人達の服装を見ると、男性も女性も正装して町に出ています。パークストリートの風景は、今日とほとんど変わりませんが、人々の外見が大きく違いますね。
20世紀初頭の地下鉄パークストリート駅の風景(アメリカ合衆国、ボストン市)
赤い下矢印

・現在のパークストリート駅周辺

現在、パークストリートは、ボストンの地下鉄でも最もメジャーなレッドラインとグリーンラインが交差するポピュラーな駅です。この駅からハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、ボストン美術館、ボストン交響楽団などボストンの見どころに1本で行けます。

現在の地下鉄パークストリート駅のカラー風景(アメリカ合衆国、ボストン市)

地下鉄駅・パークストリート駅内

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2.アメリカ・ボストン地下鉄路線図

ボストンの地下鉄は、グリーン、レッド、オレンジ、ブルー、シルバーの全部で5路線があります。
ボストンの地下鉄路線地図

(出典:Massachusetts Bay Transportation Authority)

1.地下鉄グリーンラインの解説

地下鉄グリーンラインのマークボストンの地下鉄グリーンラインの電車外観(アメリカ合衆国)
地下鉄グリーンラインは、ボストンの観光名所やショッピングエリアのノースエンド、パークストリート、コープリースクエアなどにアクセスするのに便利です。
また、ボストン大学(Boston University)ボストンカレッジ(Boston College)、ノースイースタン大学(Northeastern University)、ハーバードメディカルスクールなどの大学や研究機関にもアクセスできます。
また、ボストン美術館、ガードナー美術館、ボストン交響楽団などのアート関連の場所にも行けます。
そして、人気メジャーリーグチームのボストン・レッドソックスの本拠地のウェンウェイパーク、プロバスケットボール(ボストン・セルティックス)やアイスホッケー(ボストン・ブルーインズ)の試合が見れるTDガーデンにも行けます。

地下鉄グリーンラインの詳細はココ

2.地下鉄レッドラインの解説

地下鉄レッドラインのマーク
ボストンの地下鉄レッドラインは、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、タフツ大学の名門大学が沿線にあります。また、市内で唯一の州立大学のマサチューセッツ州立大学ボストン校、授業料が安い市営のクインシーカレッジなどもあります。
そして、Porter駅周辺には、日本食レストランが集まるビルもあります。長期でボストンに滞在される学生や駐在員の方には、とても人気の場所です。

地下鉄レッドラインの詳細はココ

3.地下鉄オレンジラインの解説

地下鉄オレンジラインのマークボストンの地下鉄オレンジラインの電車外観(アメリカ合衆国)
ボストンの地下鉄オレンジラインは、Oak Grove駅からForest Hills駅まで20駅があります。Oak Glove方面には、ボストンで留学する学生のホームステイが集中しています。一方、Forest Hill方面のRoxbury Crossing駅の周辺は、夜はど治安がよくないとされています。
ただ、一般的に地下鉄オレンジラインの沿線の駅には、観光地などはあまりないので、通学以外に立ち寄る場所は限られます。

地下鉄オレンジラインの詳細はココ

4.地下鉄ブルーラインの解説

地下鉄ブルーラインのマークボストンの地下鉄ブルーラインの電車外観(アメリカ合衆国)
ボストンの地下鉄ブルーラインは、全ての駅数を合わせても12駅とボストンの地下鉄の路線の中でもコンパクトです。ダウンタウ地区のGovernment Center駅から2駅先にボストン水族館があり、4駅ボストンローガン空港へアクセスできるAirport駅があります。ただ、その他には特に観光する様なエリアがある訳ではありません。
ボストンで留学される方の中には、Orient Heights駅の周辺にホームステイをされる方もおられます。

地下鉄ブルーラインの詳細はココ

5.シルバーライン(無料空港シャトルバス)の解説

地下鉄シルバーラインのマークボストンの地下鉄シルバーラインのシャトルバスの外観(アメリカ合衆国)

地下鉄シルバーラインは、ボストンローガン空港からボストンのダウンタウンを結ぶ大型のシャトルバスです。道中で地下トンネルを抜けるためSubway(地下鉄)の一種とみなされていますが、正確にはバスです。
ダウンタウンの地下鉄サウス・ステーション駅で下車した場合は、改札口の中に到着するので、無料で乗り換えができるメリットが地下鉄シルバーライン(シャトルバス)にはあります。

地下鉄シルバーラインの詳細はココ

3.地下鉄チケットの購入方法&乗り方

Step 1. 入口を確認して入る

ボストンの地下鉄駅の入り口の中には、インバウンド(ダウンタウン行き)とアウトバウンド(郊外行き)の入り口が別々になっています。例えば、下記の地下鉄グリーンラインのCopley駅の入口からは、ダウンタウン方面には行けますが、郊外の方面には行けません。なので、入口に入る前に、どちらの方向に向かう地下鉄なのかを確認してください。ただ、Park Street駅やハーバード駅の様な大きな駅では、改札の中でも両方向に電車に乗れるので、その必要はありません。
ボストンの地下鉄コープリー駅の出口の写真

Step 2: 定期券のチャーリーを購入

ボストンの地下鉄に乗車する際には、Charlieという定期カードを改札口の横にある自動販売機で購入する必要があります。
・このチャーリーカードには、紙とプラスチックの2タイプがあります。プラスチックカードを購入するとディスカウントされます。
・自動販売機は、駅によって現金が使用できるところと、クレジットカードしか使用できない場所があるので、購入の際に確認が必要です。
・Park Street駅やHarvard駅といった観光客が多い駅では、観光客向けに、地下鉄の駅員がチケットの購入方法が分からない場合はサポートしてくれるケースが多いです。
アメリカ・ボストンの地下鉄チケットの自動販売機の写真
赤い下矢印
アメリカ・ボストンの地下鉄で利用できるチャーリーカードのサンプル

(左)紙製カード(右)プラスチック製カード

購入の際は、上記のタッチパネル式の販売機でパネルをタッチして「Bus & Subwayバス&地下鉄」「Commuter Rail郊外への電車」「Passes(定期)」から希望のタイプを選びます。
チャーリーというチケットを自動販売機で購入する必要があります。長期で留学される方は、1ヶ月分のチケットを購入されると割安になります。また、地下鉄とバスが両方使用できるタイプのものは便利ですのでお薦めです。

Step 3. 改札口から入る

チャーリーカードを、挿入口に入れると自動的にドアが開きます。出る時は、チケットの提示は不要です。
ただ、地下鉄グリーンラインの郊外の駅から乗車する場合は、改札が駅にありません。その場合は、各車両の先頭のドアから乗車して、電車の入口にあるマシンの挿入口に入れれば問題なく乗車できます。
アメリカ・ボストンの地下鉄駅に設置される自動改札口

Step 4. 目的地を確認して地下鉄に乗る

ボストンの地下鉄は、路線によって途中で枝分かれする場合があります。乗車する前に、きちんと確認されてください。
・地下鉄グリーンラインの場合:Copley駅から郊外へ行く場合(Bライン:Boston College方面、Cライン:Cleveland Circle方面、Dライン:Riverside方面、Eライン:Heath方面)
・地下鉄レッドラインの場合:JFK/UMASS駅以降(Ashmont方面、Braintree方面)
アメリカ・ボストンの地下鉄グリーンラインが到着する風景

5.ボストンの地下鉄の治安

ボストンは、人口65万人の人口のうち20万人が学生と言われています。全米でも、治安のよい町に分類されます。一方で、注意すべきエリア・地下鉄の路線も存在します。

・ロックスベリー地区周辺は注意

オレンジラインのForest Hill方面のChinatown(中華街)より南のエリアのRuggles駅やRoxbery Crossing駅の周辺は、夜などは危険だと言われています。特に用事がなければ、近寄らないのが無難です。
地下鉄ロックスベリー駅周辺の風景写真

・電車内の居眠りは厳禁

あと、日本では、地下鉄内で居眠りをしている光景をよく目にしますが、ボストンの地下鉄では、絶対に避けるべきです。寝ている間に、貴重品を盗まれるリスクもあるからです。

・ブランド物のバックや財布に注意

日本では、普通に大学生に通う学生が、アルバイトをしてルイ・ヴィトンやプラダの様な高級ブランドのバックや財布を購入し身に付けるケースは珍しくないでしょう。一方、ボストンでは、高級ブランドを身に付けた学生を見かけることは、それ程多くはありません。なので、街中で、見知らぬ人達から「高級ブランドを持っている人」=「お金持ち」を判断されてしまう可能性が高いです。
実際に、高級ブランドのバックを持って、夜にボストンの郊外に向かう地下鉄に乗った学生が、「お金を貸してもらえないか?」とアメリカ人に声を掛けられたケースがあります。
アメリカでは、危険な目に遭遇するリスクを抑えるため、できるだけ現地の学生と同じカジュアルな服装をすることをおススメします。

・特に夜間は、安全なエリアでも人通りが少ない場所は注意!

あと、安全なエリアでも、人通りが少ない場所は避けましょう。これは、当留学サポートのお客様からのレポート例です。夏の天気がよい夜の8時頃、ダウンタウンのボストンコモン公園内の暗い芝生の上で留学生の友達と話していたところ、アメリカ人の若者がナイフを出して全員のお財布を彼のバックに入れる様に要求したそうです。全員、財布を出したので無事でした。

※アメリカでは、犯罪者がナイフだけでなく銃を持っている可能性もあります。なので、抵抗することは危険です。日頃から高額な現金を持ち歩かないことは重要です。また、クレジットカードが紛失した場合は、すぐにカード会社に連絡を取り、カードに利用をストップする必要があります。なので、もしものケースに備え、カード会社のアメリカでの日本語の相談窓口の電話番号を控えておきましょう。カード会社のフリーダイヤルは1(800)の番号から始まります。

ボストンは、日常で生活していると、昼間などは日本と変わらない位、安全な様に感じます。しかし、常に安全だと錯覚して、気が緩んでしまうと危険な状況に遭遇する確率が高くなってしまいます。現地の状況をしっかり理解し、節度を保って生活するのが、ボストンで安全に生活するポイントです。

4.ボストンの地下鉄料金

ボストンの地下鉄の価格表
ボストンの地下鉄の駅には、よくチャーリーカードという定期カードを購入するための自動販売機があります。そこには、価格表もあります。。大きく分けるとSingle Ride(1回の乗車チケット)とPass(定期カード)の2タイプがあります。

今回は、バスと地下鉄両方が使用できるタイプの価格を紹介します。

【1回の乗車の場合】

チャーリーカード(2ドル40セント)

【定期カード】

1日(12ドル75セント)
7日(22ドル50セント)
1ヶ月(90ドル)

(2019年11月時点)

6.時刻表/始発&終電について

ボストンの地下鉄の運行時間は、路線によって異なります。始発に関しては、最も早いものでは午前5時前のものもあります。一方、終電に関しては、深夜12時を過ぎて1時前のものがあります。
ただ、ホームステイなどで地下鉄とバスを両方使う方は、双方の最終時間を把握する必要があります。バスの最終運行時間は、地下鉄よりも早くなります。
地下鉄オレンジラインの電光掲示板

日本の電車の様に、ボストンの地下鉄には明確な時刻を記した時刻表はありません。ただ、朝と夕方の通勤・通学のラッシュアワーには本数が多く、通常時には少ないといった感じです。
上記の写真のオレンジラインの場合、朝と夕方のラッシュ時間は6分毎に電車が到着し、通常は9分毎といった感じです。

7.その他の便利な乗り物

地下鉄の駅前から出発するバス、近郊列車のコミューターレールを合せて使用すれば、ボストン市内のみならず郊外にもスムーズにアクセスできます。

●路線バス

ボストンでの生活において、バスは地下鉄と同様に、とても便利な乗り物です。地下鉄の駅を降りた場所には、バスターミナルやバス停があります。ボストンの郊外への移動はバスが便利です。
チャーリーカード(定期カード)では、Link Passという地下鉄とバスが乗り放題のタイプのものを購入すると生活が便利になります。
地下鉄ハーバード駅周辺の写真

ボストンのバスの詳細を見る

●コミューターレイル

ボストンの地下鉄は、市内や近郊の町へのアクセスが可能な一方、コミューターレールはボストンから離れたマサチューセッツの町や州外のメイン州などにも簡単にアクセスできます。
ただ、土日の休日は、平日より運行数が少ないので注意が必要です。
コミューターレイルの発着駅:North Station、South Station、Back Bay
コミューターレイルの外観

●レンタル自転車

ボストンでは、日本ほど、気軽に自転車を購入して駅前やお店の前に駐輪することができません。盗難の恐れがあるので、多くのアメリカ人は、自転車をばらして電車に乗せ移動したり、オフィスの中に置いて仕事をしたりします。
一方、市内の各所にあるレンタル自転車は、気軽に自転車に乗れて、返却する場所も沢山あって便利な乗り物と言えるでしょう。
市内をスムーズに探索したいという方には、おススメです。
レンタル自転車の写真

ボストンのレンタル自転車の詳細はココ

8.ボストンの空港からダウンタウン地区へのアクセス

ボストンのローガン国際空港からダウンタウン地区へのアクセスは、下記の2パターンがあります。

●パターン1:地下鉄シルバーラインを使用する方法

空港ターミナル➡地下鉄レッドライン・South Station駅(無料)

●パターン2:無料シャトルバスと地下鉄ブルーラインを使用する方法

空港ターミナル➡地下鉄ブルーラインAirport駅➡地下鉄ブルーラインState駅

パターン1の地下鉄シルバーラインは、厳密には地下鉄(電車)ではありません。地下トンネルを使用することから地下鉄の1種と分類されていますが、実際はシャトルバスです。このシャトルバスの前方には、スーツケースなどの荷物を置くスペースがありますので便利です。そして各空港ターミナルから地下鉄レッドライン・South Station駅まで無料で行けます。そして、駅の改札内に到着します。その結果、地下鉄への乗り継ぎが無料でできます。

地下鉄シルバーラインの詳細はココ

パターン2の地下鉄ブルーラインを使用する場合は、ブルーラインのAirport駅で地下鉄のチケットを購入する必要があります。もし、1週間以上の長期でボストンに滞在する場合は、チャーリーカード(乗り放題の定期カード)を、この時点で購入することをおススメします。
また、滞在先がオレンジライン沿線の場合は、地下鉄シルバーラインより地下鉄ブルーラインを使用した方が簡単に移動できます。

地下鉄ブルーラインの詳細はココ

9.まとめ

ボストンの地下鉄は5路線あって、さらに地下鉄の駅からはバスが出ています。なので、車の運転なしで自由に生活できる便利な町です。
また、チャーリーチケットという定期カードを購入すると、地下鉄とバスが期間内で低予算で乗り放題なので、コストを抑えてボストン生活をしたい方にはよいサービスです。
ボストンの地下鉄生活で注意すべきエリアは、オレンジラインのロックスベリークロッシング駅などです。特に夜間は注意が必要です。また、昼間に安全なエリアであっても、夜は人通りが少なくなるエリアは、犯罪が発生しやすいので注意しましょう。
ボストンでの地下鉄生活は、きちんと現地の状況を理解して生活すると楽しいものになるでしょう。

ボストン留学生活の魅力20選

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