ボストン・キャリアフォーラム(Boston Career Forum、通称:ボスキャリ)とは?
海外留学で身に付けた英語力や、そこで得た経験を活かして将来、仕事に就きたいと考える大学生の方達は多いと思います。ボストン留学サポートからも、毎年多くの3年生、4年生の方達が、4月から休学して半年から1年間、語学留学をされます。
その方達が、ボストンを選ぶ1つの理由に、毎年、ボストン市内で11月に3日間、開催される日英バイリンガルのための就活フェアのボストン・キャリアフォーラム(ボスキャリ)への参加というものがあります。
その就活フェアには、アメリカのみならずカナダ、ヨーロッパ、オーストラリアなどの英語圏に留学する日本人留学生が3日間でのべ10,000名以上参加する世界最大級の日英バイリンガルのための就活イベントです。
当サポートから留学する大学生の方達も、参加して、中には内定を勝ち取って、ボストン留学中に進路を決められる方もおられます。
ボストンキャリアフォーラムの会場
ハインズ・コンベンション・センター前の朝の風景
世界から集まる日本人留学生達
ウォークインで容易に面接まで到達
ボストン・キャリアフォーラム(Boston Career Forum)には、伝統的な総合商社やメーカー、日系や外資の金融機関、製薬会社、食品会社、それにまだ、日本では名の知られていない将来性のあるベンチャー企業まで200社以上が参加します。
ただ一般的に、名の知れた大企業の場合、エントリーシートをオンラインで提出した時点で、多くの学生が足切りされてしまうと言います。
しかし、ボストン・キャリアフォーラム(Boston Career Forum)の場合は、ウォークインといって、関心のある企業のブースに、履歴書(日本語&英語)を持ち込み、会社説明を受けて、場合によっては最終面接、内定まで決まってしまう場合がよくあります。その全てのプロセスが、フォーラム開催期間中の3日間という超短期決戦という訳です。
グローバル人材を、真剣に求める企業の中には、「グローバル人材の採用は、ボストン・キャリアフォーラムでしかしません。」と公言する企業の人事部もいる程です。それほど、多くのポテンシャルのある学生達が、このフォーラムに参加するという表れではないでしょうか。
「グローバルなキャリアを望む留学生」と「グローバル人材を求める企業」との120%真剣勝負で、ボストンでは毎年11月に開催されます。
ボストンキャリアフォーラムの
会場内の風景
ボストン・キャリアフォーラムへ参加する4つのメリット
ボストン・キャリアフォーラム(ボスキャリ)への参加メリットは、いくつもあります。その代表的なものを下記に紹介します。
➊グローバル企業への内定のチャンスが大
上記でも説明させて頂いた様に、通常だと、エントリーシートで足切りされてしまう様な企業への面接のチャンスが、ボスキャリでは沢山あります。
➋企業の人事の名刺をもらえる可能有り
ボストン・キャリアフォーラム(Boston Career Forum)に参加する留学生の中には、まだ大学2年生や3年生の方もいます。自分をPRして企業の人事の人に気に入られれば、個別に人事担当者の名刺がもらえるケースもあります。そして、日本に帰国後に、個人的にコンタクトを取って、次の年度の内定を勝ち取った当サポートのお客様も過去にいます。
➌帰国後の就活に備え、グローバル企業の動向を知る
大学生の方にとって、企業の人事部(特に採用の決定権を持った役職の社員)と接する機会は、めったにありません。留学中に、自分の関心のある分野の企業のリサーチをして、自分なりに質問リストを作って、直接、人事担当者に質問することもできます。
しっかり、練られた質問に対しては、人事の担当の方も、しっかりと返答してくれます。
➍留学生同士のボスキャリでのネットワーク作り
ボストン・キャリアフォーラム(Boston Career Forum)には、アメリア、カナダ、ヨーロッパの大学に学部留学している大学生、そして日本の大学を休学して語学を学ぶ学生など様々です。もし、あなたが日本の大学に通われているなら、海外の大学に通う留学生とコネクションを作るのは、社会人になってからも有益なものになるでしょう。
ボストン留学中にボスキャリに参加するメリット
他の町でなく、ボストンに留学することによるボスキャリ参加のメリットを紹介します。
➊エアチケット代、ホテル代、市内交通費が一切不要
他の国や都市からボストン・キャリアフォーラム(Boston Career Forum)に参加すると、エアチケットの往復代金が数百ドルは必要です。また、ホテルの滞在費も、100~300ドル/泊する様な場所が多くあります。そして市内の地下鉄代や食事代も追加で必要です。ボストン留学された場合には、その費用が0円で済みます。
➋企業リサーチや面接にエネルギーを集中できる
他のエリアからボスキャリに参加する場合は、学校を休んで飛行機などで移動しなければなりません。その結果、体力を消耗したりした状態で面接に臨まなければならないケースも出てきます。特に、ボストン市内にホテルの予約ができない場合は、郊外のホテル施設まで1時間以上かけて3日間、通わなければいけない場合もあります。
➌ボストンでインターン経験
ボストンの語学学校によっては、英文の履歴書の書き方、人事との面接の対策サポート、そして現地企業での無給インターンを経験できるプログラムもあります。ボスキャリに参加する留学生達にとっては、英語ができることは当たり前で、強みにはなりません。なので、プラスαのあなた独自の経験が必要です。その意味で、アメリカの企業で働く経験は、あなたにとっての強みになるでしょう。
ボスキャリ参加企業例と企業選びのポイント
2023年には172社、2024年には計191社がボストン・キャリアフォーラム(ボスキャリ)に出展しました。
その一部を、ここで紹介します。
下記より、おおまかに、どの様が業界からどの様な企業が参加しているかが掴めます。
詳細は、ボストンキャリアフォーラムのホームページよりご確認いただけます。
【コンサル系】
・ボストン・コンサルティング・グループ(経営コンサルティング)
・アクセンチュア(総合、IT)
・デロイト
・ベクトル(PR/広告/コンサルティング/シンクタンク/マーケティング/調査)
【メディア関連】
TBS(マスコミ)
Bloomberg(金融系)
【IT系】
アマゾン・ジャパン
Apple
ソフトバンク(IT/通信事業)
リクルート(ITサービス、情報処理)
チームラボ(IT/Web/デザイン/空間演出)
【メーカー系】
パナソニック・インダストリー
オリンパス(内視鏡・治療機器など)
小松製作所(建築・鉱山機械)
富士フィルム(化学、精密機器、医療用機器)
ヨネックス(スポーツ)
日本ガイシ(世界最大級のセラミックメーカー)
東海理化(自動車部品など)
BAT Japan(タバコなど)
アイリスオーヤマグループ
【商社関連(総合・専門)】
三菱商事
伊藤忠商事
三井物産
住友商事
双日
稲畑産業
日鉄物産
【金融関連(銀行・証券)】
J.P.モルガン
モルガン・スタンレー
シティグループ
バンク・オブ・アメリカ
三菱UFJ銀行
三井住友銀行
野村証券
岡三証券
SMBC日興証券
国際協力銀行(政策金融機関)
【食品関連】
江崎グリコ
JT
【小売業関連】
イオングループ
ニトリ
DAISO
【エンターテインメント関連】
ソニー・インタラクティブエンタテイメント
Nintendo
セガ
USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)
SNK(ゲーム事業)
講談社(出版、エンタテイメント)
KADOKAWA(総合エンタテイメント)
【政府関連】
外務省
経済産業省
農林水産省
【メディカル関連】
日本イーライリリー
塩野義製薬
【建設・不動産関連】
積水ハウス
出展企業の中には、学生でもよく耳にするB2C (Business to Customer)の一般消費者向けのビジネスをする会社も多く含まれます。その一方、学生が普段、耳にすることのないB2B(Business to Business)の企業間で取引をする会社も多くあります。それらの企業の中には、業界のトップクラスも多いです。
ですので、自分が知らないからといって、B2Bの会社を、希望するリストから除いてしまうと、将来の選択肢まで狭めてしまうことになりかねません。
まずは、公式のボストンキャリアフォーラムのホームページから、自分に関心のある企業をじっくりと時間をかけてリサーチする事から始めましょう!
ビジネスの競争は、よく自然界の海に例えられます。ライバルが多いRed Ocean(血みどろの海)と目立たずプランプトンを食べて生きていけるBlue Ocean(青い海)の2つが存在します。
どちらを選ぶのが正解ということはありません。人一倍努力をして競争率の高い会社から内定を得る戦略も素晴らしいです。ただ、一見、ボスキャリ会場内で目立たないが、将来性のあるB2Bの会社を独自のリサーチで見つけて内定を獲得するのも素晴らしいです。
ボスキャリで内定をゲットするコツ
ボストンキャリアフォーラム(Boston Career Forum)に参加する人達は、どの様な人達でしょうか?もしかすると、海外や日本の一流大学の人達ばかりと想像する人もいますが、そんなことはありません。
ボストン留学サポートを通じ語学留学をされたお客様の中には、総合商社、ITベンチャー、コンサル会社、メーカーなどからボストン・キャリアフォーラムで内定をゲットした方達が沢山おられます。その中には、地方の私立大学で、東京ではめったに名前を聞く事のない大学の方達も多く含まれます。
ボスキャリ参加企業の中には、もちろん、大学の知名度を重視する企業が存在することは否定しません。しかし、一方で大学名以上に、留学生達のポテンシャルを重視して採用するケースも少なくありません。
私は、これまで多くのボストン・キャリアフォーラム(Boston Career Forum)で内定をゲットされた方達に、インタビューをしてきました。そこで、彼等が重要だと答える点をいくつか紹介します。
・企業&業界分析(企業や業界の現状、今後の課題)
・プレゼン力(3分で自分を語れるか?)
お客様のボスキャリ内定体験談
最後に、実際、早稲田大学から短期のボストン市内の語学留学をする中で、ボストンキャリアフォーラム(ボスキャリ)に参加して2社から内定を取ったお客様の体験談を紹介させていただきます。
ぜひ、今後のご参考にして頂ければ幸いです。