アメリカのコミュニティカレッジ(コミカレ)のコース例➋
アメリカの政治(American Government)
●コース名、成績、単位数
●どんなコースだったか?
アメリカの政治のコースでは、下記の様なポイントを習いました。
・アメリカの連邦制(政治の権力が中央政府と州に分割されるタイプ)
・アメリカ政府の三権分立について
・2大政党制(民主党と共和党)
・市民の自由と権利について
・国会議員や大統領の選出のされ方
●日米の政治参加への意識の違い
アメリカの政治のコースを受けていて、一番強く感じた事は、アメリカ人の政治に対する関心の高さです。学生であっても、政治に対する自分の意見を持っていた人は、日本より多かったです。
当時、私なりにその理由を考えてみました。その1つの要因は、民主党と共和党という2大政党が存在して、1つのテーマに対して2者が意見をぶつからせる構図になっていて議論の白黒がはっきりしていて解りやすいからだと思いました。例えば「中絶反対か賛成か?」といったテーマでも、支持政党の意見に自分はなぜ賛成・反対するのかを多くのアメリカ人が普通に答えていました。一方、日本は、自民党、民主党、公明党、社民党、共産党など沢山の政党が存在して、1つのテーマで議論しても沢山の意見が出て、結論が出ないでうやむやになってしまうのでので、国民も議論にあまり魅力を感じず、内輪の権力闘争で政治が決まってしまうので、日本人は、政治の議論が行われないとも思っていました。
また、アメリカは、国民一人一人が投票して大統領を選出するという仕組みなので、どちらの政党を選ぶかを、学生であっても社会人であっても真剣に議論する文化があるのだと感じました。日本は、総理大臣は、政党内で行われる投票の結果となるので、選挙に対する国民の意識も日米で温度差があると当時、思っていました。
●アメリカは自由と言われながら憲法を守る文化
一方、アメリカの政治が理解しやすい部分が多い一方、日本人の私には到底理解できない事も同時にありました。その代表が、たくさんの被害者がでる銃規制に関する議論です。
アメリカでは、国民が拳銃を保有する事を認める2nd Amendment (修正第2条)という 事実上のアメリカの合衆国憲法の一部があります。「規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保有し、携帯する権利を侵してはならない」と記されています。
この2nd Amendment (修正第2条)ができた時代は、西部劇に出てくるカウボーイやインディアンの時代であったはずなのに、IT社会の21世紀にあっても訂正されるに存在するのは正直理解できませんでした。もちろん、銃の圧力団体が法律を変えない様にする事もありますが、その他にも、アメリカ人は、「建国の精神」を貫く事の重要性を主張する人も数多いと言われます。
このアメリカ政治の授業では、アメリカの政治の正の部分と負の部分の両面が学べました。アメリカをイメージだけで捉えていた私にとっては、このコースで学ぶ事は多かったです。
●筆記試験の勉強を通じ、基礎的な理解を深めた
私の受けたアメリカの政治のテストの試験の難易度は、それほど高いものではありませんでした。教授の授業で説明された内容、テキストとハンドアウトさえ抑えておけば高いスコアを維持する事はできました。
当時、筆記試験の勉強で徹夜した事も!