アメリカのコミュニティカレッジ(コミカレ)のコース例➍
心理学入門(General Psychology)
●コース名、成績、単位数
●どんなコースだったか?
私がGeneral Psychologyという心理学入門コースを取ったのは、正直、心理学に興味があったからではなく、Liberal Arts(リベラルアーツ)という一般教養学部の必須科目であった為です。しかし、授業を受けていくにつれ、心理学的な物の見方の面白さに気付く様になりました。
私は、このコースを受けるまでは、人の心は感情的なもので、人それぞれ異なるのでいくら心理について学んでもあまり意味がないと思っていました。しかし、カレッジのコースでは、下記の様な心理の関する色々な側面を4か月のコースを通じ学んでいきました。
1) 脳と行動
2) 心理学的なリサーチの方法
3) 学ぶプロセス
4) 意識について
5) 感情について
6) パーソナリティーについて
7) 異常な行動について
中でも、私の心に深く残っている内容が1つあります。ある心理学者の理論では、解決不能な問題(不治の病や大切な人を失う事など)に人が向き合うと、皆下記の様な段階を踏んでいくという内容でした。
1.否認 (denial)
↓
2.怒り (anger)
↓
3.取引 (bargaining)
↓
4.抑鬱 (depression)
↓
5. 受容 (acceptance)
私も、以前、過去の悲しい受け入れがたい出来事を思い出すとこの1~5のプロセスを踏んできていると強く感じました。このプロセスが事実であれば、将来起こりうる悲しい出来事に対しても、思うままに振舞って悲しむのではなく、この様なプロセスを認識し行動する事で、これまでとは別の対応ができると感じました。
上記のプロセス以外にも、卒業して社会に出ても役立つ心理学の考え方はいくつもありました。はじめは、興味が湧かない分野でも、習っているうちに、自分の今までにはない考え方が身に付き、学ぶ事が楽しくなった例は、心理学をはじめ哲学や歴史なども共通していました。