アメリカ・コミカレ(コミュニティカレッジ)の留学体験談【社会人】
ホテル学を学んだカレッジの卒業式(左から2番目)
・留学期間:3ヶ月間(語学学校)+1年間(コミュニティカレッジ)
・タイプ: 語学留学+コミュニティカレッジ
今回は、東京の外資系ホテルに7年間勤め実績を積まれ、社会人として長期の留学を実現した黒田沙織さんの体験を紹介します。一度の人生で本当にやりたい事を実現したいとの想いから、語学を習得し、カレッジに進まれ現地のホテルで働くという大きなチャレンジをされました。将来、海外で活躍を希望される方は、是非ご覧になってください。
Q: 社会人になって、コミカレ(コミュニティカレッジ)へと留学をしたきっかけは?
留学をする前にホテルで働いており、その中でホテルマネジメント学に興味を持ち始めました。また、私の周りには海外で経験豊富なスタッフが多くおり、英語でのコミュニケーションスキルも皆堪能で、外国人スタッフも多くいました。そのようなインターナショナルな環境に刺激を受け、私も海外に出てホテルマネジメントを学び、就業体験がしたいと心から思うようになり、留学を決意しました。
Q: 留学してどんな壁にぶつかり、どう克服した?
まず、私はNESE(The New England School of English)という語学学校で3カ月過ごしたあと、カレッジに進学しました。初日のクラスは緊張と楽しみでとてもワクワクした気持でいっぱいでした。が、しかし、授業が始まると教授の言っている事が理解できず、たいへんショックを受けました。NESEの先生と明らかに話すスピードや明瞭さが違ったのです。NESEで過ごして英語にも慣れて、自分の言いたいことも言えるようになったと思っていましたが、いざ実際ネイティブの中に混ざり授業を受けると、自分の語学力の低さに思い知らされました。
このままだと授業にまともについていけないと思い、講義を録音して、ひたすら講義の内容を聞き直していました。Fall Semester(秋学期)の期間は、講義を録音しては聞き直し、を毎日続けていました。また、授業後に積極的に教授に質問したり、E-mailでやり取り等もしていました。
英語は今も勉強中なため、100%克服したかというとそうでもないですが、繰り返しの練習や、人の話している英語を聞いて真似たり、いろんな人と話して英語のアクセントに慣れるよう、今でも試みています。
Q: 日米の教育の違いは? 何を学んだ?
アメリカの学校では授業がディスカッションベースで行われており、学生と教授で授業を進めているように感じました。教授や他の学生が話している最中でも、手を挙げ発言している学生が多くみられました。日本の学校のように教授が板書して、それを学生がノートに書き写すという授業はありませんでした。
NESEでは文法、リスニング/スピーキング、リーディング/ライティング、ビジネスのクラスを受けていました。英語だけではなく、多くの人とのつながりを学びました。NESEは年代別にクラスが編成されている為、クラスには社会人留学生も多く、社会人ならではの話や、似たようなバックグランドを持った学生とも交流をもてました。
カレッジではメジャーであるホスピタリティマネジメント、フード&ビバレッジマネジメント、フロントオフィスマネジメントを学びました。また、実際にホテルを訪れ従業員の方のお話を伺ったり、クラスにゲストスピーカーを招いて講義をしていただいたりと、アメリカでのホテル業界を学ぶ事が出来ました。
卒業要件にインターンシップが必須となっており、インターンに必要な履歴書やカバーレターの書き方も学びました。
Q: アメリカのコミカレ(コミュニティカレッジ)を卒業後の目標は?
今は卒業後に1年間与えられる就労許可(OPT)が下りたので、インターン先のホテルでフルタイムとして働いています。今後は、日本で働いていたときの培ったサービススキルをアメリカのホテルで適応させる事。そして、このホテルサービスを好んでもらえるゲストを増やしていくことです。また、限られている期間なので、仕事での自分の結果を出していきたいと思っています。
インターン先のホテルの同僚と(右端)
Q: ボストンのお薦めスポットは?
図書館が好きで時間があれば、ハーバードにあるCambridge Public LibraryやCoopの本屋さんで本を読んだり宿題をしていました。また、家の近くに池があり、休みの日は運動不足解消の為にもよくランニングをしています。ボストンにはチャールズ川や池が多くあり、散歩をしている人やランニングをしている人、読書をしている人など多く見かけます。
雑誌、小説から専門書まで揃うハーバード大学の本屋
授業後や休日によく散歩したチャールズ川
語学留学から始めて、カレッジを卒業し、OPTとしてホテルで仕事ができ留学前に自分が″挑戦したい″、と思ってた事を一通り達成できていると感じております。
また、″海外で働く″という、夢を叶える事ができたのも、小松さんからのアドバイスや後押しがなかったら、ここまでこれてはいないと感じています。
Q: これから留学をされる方へ一言
私は留学を決断するまでに大変時間を要しました。仕事の事や自分の年齢、また帰国の事を考えると、なかなか意思決定ができませんでした。長らく考えていた中でもやはり、留学したい気持ちは変わらなかったので、”行くしかない”と思い、留学の決断をしました。
実際に留学して自分の目標が叶い、今も充実した毎日を過ごし、ボストンに来て本当に良かったと感じています。
一歩踏み出すのは、大変勇気のいることです。でも一度踏み出してしまえば、今までに出来なかった多くの経験ができ事と思います。