第4章:生活面でのポイント
1)日本の文化や価値観をしっかり持つ事が重要
2)日米価値観の違いを認識する事が重要
3)お金の考え方を留学前のアルバイトで知る
4)円滑にする為のホームステイのガイドライン
5)銃社会、アメリカの治安について
【動画内容】
【日米の価値感の違い】
はい、次は、アメリカと日本の価値観の違いを認識することの重要性についてお話します。
アメリカと日本では文化が全く違います。アメリカはキリスト教の国で、歴史も日本の様に何千年もある国ではありません。そして、そして様々な人種もいます。
とにかく、両国には沢山の違いがあります。
先程のセッションでもお話させて頂きましたが、日本で通用することがアメリカでは通用しないことが色々あります。
そんな中で、私が一番の違いだと思うのは「個人主義」と「集団主義」の違いです。
まず、日本は、集団でものを考えたり行動する国民性があります。一方、アメリカは個人主義の国です。アメリカ人は「自分」を大切にします。
日本だと、それを「自分、自分なんて身勝手だ、もっとみんなと強調すべきだ!」といった感じでマイナスに捉えられてしまいます。でも、アメリカでは「私は、強くこう思う、なぜなら・・・」といった感じで、自分の意見とその理由をきちんと自分の意見を主張できる人は、高い評価をされます。
なので、ここで強調したいのは、アメリカが正しくて、日本が間違っているということでは決してないことです。
その国の人が何に重点を置いて生きているのかを知っているのと、知らないのでは大きな差がでてくると私は思います。
これは、学生生活だけでなく、皆さんがアメリカの大学に行って卒業して帰って来られた時を考えても「アメリカが好きだから、アメリカの価値観だけを取り入れる」では日本では上手くいかないでしょう。また、日本の価値観でアメリカで生活しても上手くいきません。
国際人とは、ただ英語が話せるだけでなく、色々な国の価値観を知り、十分理解している人だと思います。このことは、直接、アメリカの大学の授業の中でも大切になってきます。
なぜなら、日本人が日本的な考え方で、色々リサーチして論文を書いても、高い評価は得にくいです。
また、後ほどのセッションで詳細は説明します。なので、ここでは、文化と価値観の違いを一度知ってしまえば、アメリカの教育はより面白くなるということです!
【アルバイトでお金の価値を知る】
はい、では次は、留学前のアルバイト経験の重要性についてお話します。
留学前に、アルバイト経験をするのは、私は凄くいいことだと思います。私自身も4カ月アルバイトをして、大学留学の資金の一部を貯めて参りました。
具体的には、ガソリンスタンドで給油のアルバイトと土方の2つをしました。
当時、私には、特別な資格や能力は何1つありませんでした。それで、働かせて頂けるところなら、どこでもお願いしますといった感じでした。
夜のガソリンスタンドで働いたり、早朝から晩までホテルの解体作業とか新築の建物を完成させるお手伝いなど色々やりました。
実際に朝から晩まで、必死に働いて、どれだけお金が入るのかを計算しました。そしたら、留学全体の何十分の1程だったんです。
本当に、「これだけ働いても、こんな少しの給料なのか」と思うと、いかに親が大切な存在なのか分かったんです。(ただ、本当にそれが分かったのは、ボストン留学してだいぶたった後でしたが・・・)
この様な経験があるのと、ないのでは、留学している時に大きな差が出ると私は経験から思います。
例えば、半年間余分にアメリカの大学で生活するだとか、4年制大学を卒業して大学院に進学するなど、どれだけ大変か分かると思います。今でも親を感謝することができます。
あと、社会に出た時に、凄く重要だと思います。「留学したのは、自分の実力なので、当たり前だ」と思っているのか、それとも、「親にさせて頂き、何とか帰国して参りました」と思って就職の面接に臨むのでは、大きな差が出てしまうと思います。
実際、私もボストン留学中、勉強が忙し過ぎて、自分のことだけで精一杯だったのです。その後、社会に出て、自分が起業して、お金というものは本当に大切だと思った時、これから大学へ留学される皆さんにも、お金の大切さを考えて頂きたいと思って、このテーマでお話させて頂きました。
私が作った表がありますので、ご自身がアルバイトで稼いだ額、そして入学から卒業までどれだけ必要か?それを割り算すると、実際、どれだけの労力と時間が、親の助けを借りずに留学したときに必要となるかが数値で分かります。
一度、その様なことをやってみられるのもよいと思います。
【円滑なホームステイのコツ】
はい、では次は、ホームステイについてお話します。ホームステイは、留学生活での大きなウェイトを占めます。やはり、学校の勉強ができたとしても、ステイ先に帰ってきて、くつろいで、次の日の勉強に繋げるサイクルができないとボストン留学生活は満喫できません。
ホームステイに関しては、留学した先輩やご友人などから「アタリ」と「ハズレ」がある様なことを耳にされたことがあるかもしれません。ホームステイが悪いところだと、きちんとした食事が食べられないとか、全然、ファミリーと話す機会がないという様なことになります。
私自身も、偉そうに「私はホームステイで上手くいった」というつもりは全くありません。正直、私もホームステイでは苦労して、ファミリーともめることもありました。
そんな自分の経験や、これまでのお客様達の体験談を総合してみますと、ホームステイが上手くいかなかったのは、自分に気づかなかったことが多く未熟だったからだと痛感しました。
ここからは、私や私のお客様の体験談を交えてお話できればと思います。
日本には、言葉にしなくても「気持ちを察する」文化がありますよね。また、言葉がなくても「空気を読む」といったことも自然にしています。
一方、アメリカは1つ1つ質問する文化です。そしてYESとNOははっきり答えることが大切です。例えば、Do you feel cold.(寒いですか?)Yes, I do.(はい)といった感じです。相手を気遣う気持ちで曖昧な返答でMaybe(たぶん)などと答えると、相手は混乱します。
よく、留学中の学生さんが、ホームステイのマザーとトラブルになるのは、日本人留学生が、曖昧な答えしかせず、自分と相手が180度異なる認識で、生活して、あとでトラブルが発生するというものです。
【アメリカの治安について】
では、次はアメリカの治安についてお話します。アメリカという国は、よく銃社会だと言われ、けん銃を持った人がいて危険じゃないかと思う方もおられるでしょう。
実際に、私は、ボストン留学する前に、ミズーリ州のセントルイスという町にいました。その頃、スーパーマーケットで、普通にライフル銃を販売しているのを見ました。
でも、実際の日常生活では、銃を目にすることはありませんでした。そして、アメリカ生活で一度も銃声を聞くことはなく帰国しました。
アメリカの治安に関しては、考慮しなければならない点があります。アメリカは日本とは比べものにならない程の階級社会です。どこの町にも、必ず富裕層が住むエリアと貧困街が分かれて存在します。貧困街の空気は、よどんでいます。そして犯罪率も極端に高いです。
なので、貧困街はその周辺には、絶対に近寄らないことです。
あとは、大学選びをするときに、貧困街に隣接していない事を調査する必要もあります。きっちりと、進学大学の治安も調査すると、より安心して進学できます。
では、また次回お会いしましょう!