今回のアメリカ大学留学成功道の動画

第5章・前半:語学力に制限のある中で、大学生活をするポイント

1) G.P.A. (Grade Point Average)の基本的な考え方
2)語学力に制限がある中でG.P.A.を維持するポイント
3) Withdraw/Pass の使い分け

【動画内容】

次は、G.P.Aについてお話します。
G.P.A.とはGrade Point Averageと言って、アメリカの大学の成績値のことです。
A~Fまで5段階の評価に分けられています。高い成績を取るほど、4年制大学への編入が有利になります。また、大学の卒業時に学部代表に選ばれるケースもあります。あと、大学によっては、奨学金をもらえる対象になります。

日本では、それ程、成績は重要視されませんが、アメリカですと、就職の時にもG.P.A.が影響すると言われます。

スライド25

では、このG.P.A.を、どの様に高い状態で維持していくのかについてお話します。

基本的にアメリカの大学の成績で重要になってくるウェイトは下記の様なポイントです。

1)筆記試験
筆記試験のスコアがいいかどうかは重要です。

2)論文
論文の内容が、きちんと教授に評価されるかも大切です。

3)プレゼンテーション
個人とグループの2タイプのプレゼンテーションがあります。アメリカ人の教授や学生の前で、Power Pointなどのプレゼン資料を使って行います。留学生は英語にハンディがあるので心配される方もいると思いますが、こういった能力も求められます。

4)出席率/発言
出席率や発言も評価の対象になることも忘れてはいけません。

なので、G.P.A.を維持するためには、これらの1つ1つをきちんとおさえておく必要があります。

スライド41

皆さん、アメリカの大学留学をする前に、「本当に、こんなことできるの?」と不安に思う方も多いかと思います。

実際、私も英検4級レベルからアメリカ生活をスタートして、このグラフの様に、G.P.A.を3.78で4年制大学を卒業することができました。ここでお伝えしたいのは、高い成績を維持するには、単純に語学力だけが重要なのではないということです。

次のセッションでは、具体的に語学のハンディを負う中で、ボストン留学中、私がどの様に高いG.P.A.を維持したかをお伝えします。


では、具体的に、私がG.P.A.を維持するために行った方法を分りやすく説明します。
まず、短大でも4年制大学でも、入学した時は、いくら語学学校で1年みっちり勉強したとしても、理解できない英単語がまだ沢山ある状態です。あと、大学は語学学校と比較にならない程、宿題も出ます。

その様な中で、ただ単にTOEFLのスコアが大学の入学基準に達しているから、アメリカ人の学生と一緒に授業についていけるか否かは、全く別問題なんです。

私の場合は、少なくともそうでした。なので、語学がアメリカ人の学生程できないのを前提で、アメリカの大学の1~2年生をクリアしなければいけない状況でした。

【実践ポイント】

まず、クラスの取り方がポイントです。私の場合、第一のステップとしては、2年制大学を確実に卒業してAssociate Degree(準学士)を取得することでした。
まず、2年間に取るコースを「言語系コース」と「非言語系コース」の2つに分類しました。

スライド26

言語系コースは、文学、社会学、政治学などのテキストの文章を沢山読まなければいけないコースです。

一方、非言語系というのは、数学、アート、体育など言葉よりも数字やアートセンスが求められるコースです。

実際に、数学は数式を見ただけで、満点が取れてしまうこともありました。なので、言語系と非言語系は、同じ単位がもらえるコースであっても難易度が全く違いました。

あとは、言語系コースにも、和訳があるものと、和訳がないものがありました。例えば、文学のコースでは、シェークスピアやトルストイなどは、日本語でも読まれているので和訳が存在します。

一方、カレッジで扱う社会学や心理学などのテキストの和訳はありませんでした。
私は、それらの分類にしっかり分けて、コースを取るように戦略を立てました。

ここでは、具体的に、どの様にコース取得したかをお話します。ブラフの成功例と失敗例をご覧ください。

まず、2年間の中での履修コースの中で、先ほどの非言語コース(簡単なコース)は、それ程沢山ありません。なので、1つの学期に、1つは簡単な非言語コースを入れて、残りのコースは難しいコースを取るといった感じが理想的です。

しかし、よくあるパターンなのが、語学が十分なレベルでない場合、易しい非言語コースから、先行して取得しまうケースです。その様な授業の取り方をしてしまうと、2年生の前期と後期に、簡単なコースが残っておらず、全てが難しいコースを取得しなければならない状況になります。

その様な、状態では高いGPAを維持するのが、かなり難しい状態になってしまいます。テキストを読む量も凄く多いし、テストの準備も沢山必要です。

場合によっては、単位を落とすWithdrawという選択をする人もいます。しかし、その様にすると場合によっては、卒業時期が半年ほど遅れてしまうケースもあります。Withdrawに関しては、後の講義でお伝えします。

私の場合、短大を2年で卒業し、編入制度を使い、4年制大学の3年生からスタートしました。そこでのポイントもお話します。

ここでは、GPAの維持の仕方について、もう少し詳しく説明します。
アメリカの大学の全てかどうか分かりませんが、私の在籍した大学では、PassとFail、Withdrawというルールがありました。

【Withdraw】
まず、Withdrawというのは、学期の一定期間内に取っていたコースを落とす行為です。期間内にコースを落とせば、成績が付きません。なので、難しそうなコースを様子見で取って、無理だと感じたらWithdrawで落としてしまうこともできます。そうすることでGPAへの影響はありません。

【Fail】
一方、難しいと認識しながらも、悪い成績でコースを取り続けてしまうと、最悪F評価、つまるFailという評価をもらってしまいます。FにGPAで0です。このFをいくつものコースで取得してしまうと卒業や編入が難しくなってしまいます。

【Pass】
Passは、授業の単位は取得でいいますが、GradeのA~Fの評価は付きません。これを使うのは、本当に苦手のコースがあるけど、卒業には絶対に取らなければいけない場合です。Passを使いことで、苦手な教科でもGPAを下げるリスクはありません。ただ、Passを使える回数には制限があるので確認が必要です。

上記の様なルールは、各大学で異なるので、ボストン留学された際は、進学した大学の規定をチェックされる事をお薦めします。

絶対にFailを取らないために、どのコースでWithdrawやPassの選択をするかは、駆け引きになってきますので、皆さんも、この事を頭に入れてボストン留学をされるとよいかと思います。

ボストン留学ガイドのプレゼント お問合せ