第8章:就職活動、そして社会人へ
1)留学経験を生かし自立する事
2)「変えられる事」と「変えられない事」を客観分析
【動画内容】
次は、「大学留学中の就職活動、そして社会人へのスタート」というテーマでお話させて頂きます。
ここで、あなたに質問です。
「大学留学のゴールって何ですか?」
この質問を考えられたことはありますか?この質問に対する答えは、人それぞれ異なると思います。よく、ボストン留学中の大学生の方から返ってくる答えは、次の様なものです。
「まず、とりあえずは大学を卒業することです。」
その理由は、言葉のハンディを乗り越え頑張っている日本人留学生にとっては、アメリカの大学を卒業すること自体が大きなチャレンジだからです。
ただ、ここにもう1つ、大学留学のゴールに対する異なる考え方があります。
アメリカの大学の卒業式はCommencement-コメンスメントと言います。その意味は「始まり」です。なので、アメリカ人にとって、卒業はゴールではなく、新たなものへのスタートなのです。
従って、もう1つの考えは、ボストンでの大学留学経験を活かして、社会へとスタートするというものです。この場合、ゴールは目先の卒業でなく、社会に出て活躍することになります。
この様に考えると、前者と後者とでは大きな違いがありますよね。
なぜ、私が、ここで、ゴールについての質問をしたかというと、このゴール設定次第で、ボストン留学中の行動や、その後の人生も大きく変わる可能性があるからです。
私自身、ボストン留学の体験を通じ、得たものは本当に多かったですが、大学で授業を取っている時は、忙しくて心の余裕が持てない時もありました。
毎日、授業を取って、リサーチペーパーの宿題をやって、筆記試験の準備もしました。そして、英語にハンディがあるので、単位を全て取得できるかの不安もなかったというと嘘になります。
その様な環境ですと、無意識のうちに「今その時」のことに集中してしまいがちです。実際にボストン留学していた時の私がそうでした。
そして、ボストンの州立大学の卒業間近になって
「卒業後、就職をどうしていくべきか?」
と悩むようになりました。
ここで、私が大学留学において、卒業した経験があるからと言って、パーフェクトな人間だと言うつもりはないです。
逆に、私がボストン留学時代に戻って、もう一度大学生活を送れるとするなら「こんなことをしたい」といった内容も含めてお話します。
まず、一番に思うのは、ボストン留学中、将来の就職に関するリサーチを4年生になってからではなく、1~2年生と早い時期からスタートしていれば、より可能性が広がってよかったと思います。
あなたは、ボストンキャリアフォーラムという世界最大級の日英バイリンガルのための就活フェアをご存知ですか?世界中から多くの日本人留学生が毎年11月にボストンに集まります。そしてIT、金融、商社、メーカー、ベンチャー企業などの採用担当者が来ます。
一例としては、ボストン留学中、大学の1年生か2年生の時から、この様なフェアに自主的に参加して、就活の空気を感じておくだけでも将来のプラスになるでしょう。
アメリカの大学では、日常で関わるのが教授や学生の友達がメインになります。なので、社会に出てから付き合うであろう人達が、その様な考えも持っているのかを知っておくことは、とても大きな価値になります。
また、ボストンキャリアフォーラムに集まる色々な大学の年上の先輩達が、就活会場内での面接でどの様な身なりや立ち振る舞いをしているかを知る事も大切なポイントです。
なので、今後、アメリカの大学への進学を考える方は、大学の授業の勉強に加え、ボストンキャリアフォーラムなどの就活準備にもウェイトを置かれると、視野が広がり、将来のキャリアの面でプラスになると思います。
ぜひ、ボストンキャリアフォーラムの会場では、関心のある企業の人事の方達に、事前調査をした上で、色々な質問をされてみてください。きっと、色々な発見があるでしょう。
アメリカの大学を卒業した後は、確実に、就職というものは訪れます。なので、その事を見越して、ぜひ準備期間を十分にとって、沢山のことにチャレンジしましょう!